せきららちゃんのマジで結婚5秒前

結婚したいアラサーOLのせきらら恋活日記です。主にマッチングアプリでの体験談や恋愛関連の日記、読書感想文など。恋愛工学好きです。

【読書感想文】「うちの子が結婚しないので」を読んで

こんばんは。せきららです。

Twitterでアピールしている通り、彼氏に振られて闇落ち(笑)しております。

 

えーそんなわけで毎晩ひとりベロベロになったり、友達とベロベロになったり、別れた後も元彼氏とやってしまってベロベロ舐めたりしていたわけですが、、やっと現状を受け入れつつあります。

 

今日は読書感想文を書こうと思います。

お題はこちらッ

 

うちの子が結婚しないので (新潮文庫)

うちの子が結婚しないので (新潮文庫)

 

  

はい。Twitterでちらっと題名と内容は見ていて興味はあったんですが、恐ろしくてポチれていませんでした。

 

〜あらすじ〜

老後の準備を考え始めた千賀子は、ふと一人娘の将来が心配になる。 28歳独身、彼氏の気配なし。自分たち親の死後、娘こそ孤独な老後を送るんじゃ……? 不安を抱えた千賀子は、親同士が子供の代わりに見合いをする「親婚活」を知り参加することに。しかし嫁を家政婦扱いする年配の親、家の格の差で見下すセレブ親など、現実は厳しい。果たして娘の良縁は見つかるか。親婚活サバイバル小説!

 

 いやーだってこんなのお互いの両親にも会って結婚前提のお付き合いとお突き合いをしていたのに振られたせきららには荷が重すぎる話じゃないですか。

 

でもでも、今日本屋さんに行って見つけてしまって、手に取らずにはいられませんでした。。

 

そしてそして、一気に読んでしまいました。

いやーーー泣けた。。(語彙力)

うん、多分普通のメンタルの人には全然泣くポイントもなく、とっても読みやすく読後感も良い小説なんですけどね。

 

全編を通して母親・千賀子目線で物語は進んでいきます。

 

千賀子の娘・友美は28歳独身彼氏なし実家暮らし、仕事はアパレル関係で激務薄給、顔もスタイルも学歴も普通な女子。浮いた話の一つもない娘を、母・千賀子も父・フクちゃんも流石に将来を心配し始めます。テレビ番組で知った「親婚活」を、娘に持ちかけるも、最初は友美も抵抗します。

 

「かっこわるいじゃん。私は自分で相手を見つけられず、いつまで経っても親がかりのダメ人間ですって世間に暴露してるも同然じゃん。それにさ、そういうところに参加する過保護な親もどうよ。息子だってマザコンじゃないの?どうせモテない男ばっかり何だろうし」

「女の人はみんな赤ん坊の世話が大変で疲れ切っていて、旦那さんは家事も育児も手伝わないどころか浮気して悲惨らしいよ」

 

そこで千賀子がブチ切れます。そんなのただの耳年増で、ちゃんちゃらおかしい!と。フクちゃんも加勢します。

 

「家族旅行して楽しかったとか、保育園でお遊戯が上手にできてたまらなかったとか、そういう話を友だちから聞くことはないのか?そうか、ないのか。結婚した友だちとは疎遠になったからだろ。それとも結婚している友だちは友美に気を遣って、楽しそうなことを言わないようにしてるんじゃないのか?違うのか?じゃあ友美はどこからそんな噂を聞いてくるんだよ。単にマスコミに踊らされてるだけじゃないのか。そうだろ。そういう悪い事ばかりが印象に残るんだろ。それはきっと、友美自身が未婚だってことに負い目を感じているからだよ」

 

もうやめて。。友美のライフはもうゼロよ。。(せきららも)

 

さらに両親は、自分たちが年を取ったときのこと、友美の独身友達だって来年にでも披露宴の招待状を送ってくるかもしれないことなど、現実を突きつけます。

そして、友人のウェディングドレス姿の写真付き年賀状を破り捨てたこともある友美は自分の嫉妬心を自覚し、婚活に向かって親子3人一丸となって取り組むことになります。

 

はい、もうこの時点でせきららは泣いてます。自分自身、31歳で結婚願望あるのにこんな体たらくなことはわかっていて、今更友美みたいに「婚活なんてガツガツしたくない!」みたいな気持ちはもはやないんですけど、親目線で語られると本当にキツイです。千賀子とフクちゃんは本当に友美のことを愛していて、心配していて、娘に幸せになってほしいと思っていることが伝わってきます。

 

その後千賀子は親婚活に参加し、相手の両親に値踏みされ、時代錯誤な親の考えに辟易し、思っていたよりも結婚相手を探すのは難しいと実感し、とにかく消耗します。

 

「どうした、自分、元気出せ。媚を売って何が悪い。情けない顔を晒して何がどういけない。子供のためを思えば、親なら誰だってプライドなんて捨てるもんだよ。そうだよ、何度だって何だって捨てられるよ。」

 

はい、泣けますね。

 

そして自身も婚活パーティに参加したものの、うまく行かず傷ついている友美に気づいてさらに心を痛めます。。

 

ああ、子を思う親の気持ちはなんて強いんだ。。

でもこの千賀子は優しいだけじゃないんです。娘のために何度も行動し、時に怒って時に泣いて、それでも自分ができることを精一杯やり遂げます。

 

結末はここには書きません。この小説は、とにかく結婚した方がいい!と我々未婚女子を追い詰めるための本ではありません。千賀子や友美の周りでも、結婚してもうまく行かずに離婚してしまった人、子供が名家に嫁いだばかりに自身が疎まれる母親、独身生活を謳歌する素敵なお姉様方、、など色々な立場の人が登場します。

 

「結婚」とは…「幸せ」とは…一体われわれはどうしたらいいんだ!!

まあ、結局私にはまだわからないんですけど、千賀子とフクちゃんが素敵な両親すぎて私もママンとパパンに会いたくなりました。

 

あと、婚活市場に出てくる男が『えっ、こんな人?』って千賀子が思わず驚いてしまう描写や、未だに男尊女卑思想の男が多い(その割に共働き希望かつ家事育児介護は嫁負担が当然だと思ってる。◯ね!!)こと、友美が気に入った人にはお断りされて気のない人には請われること(しかし、そういう人がいるおかげでなんとか自尊心が保ててるとこ)とか、婚活あるあるも満載で非常に面白かったです。

 

ぜひぜひ、迷える婚活女子にも、その親世代にも読んでほしい小説だなー、と思いました。(めっちゃ抉られるからガチで追い詰められてる女子はちょっと危険だけど!)

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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4/13 追記

なんとこの記事を投稿した翌日、実家の母から「面白い本送ったよ♪」との連絡が。まさかと思い郵便受けに届いたスマートレターを開封すると…やっぱりこの本でしたwww

 

別れた娘になんという追い打ちwwと思うと共に親の愛も感じましたね…うん、まあ、2冊もいらないけどww